花緒(鼻緒)のすげ替え・調節
下駄や草履、雪駄などの履物の花緒は自由にすげ替え・調節ができるようになっています。
花緒に飽きたら変えてみたり、逆に花緒が気に入っているなら、花緒を生かして新しい台にすげる事も可能です。
また、履いているうちに緩んできた花緒・・・逆にキツくて履けない。などの問題がありましたら、再調節してみてはいかがでしょうか?
ここでは、花緒のすげ替えについて何パターンか紹介させていただきます。
まずは動画で見る
草履の修理に関しては「草履の修理」ページをご覧ください。


Case.1 下駄箱の奥から見つかった下駄
何年か前に一度だけ履いた下駄・・・
確か1足あったなぁ、と下駄箱を漁ってみるとホコリのかぶった下駄を発見。
汚れている事に目を瞑れば履けそうな状態。
こんな時は花緒をすげ替えてみましょう。
ある程度の掃除と、花緒を新しくするだけで・・・

この通り、新しく生まれ変わります。
新しい花緒を購入するだけなので、新品の下駄を購入するよりも費用を抑えることができます。


Case.2 花緒に飽きてしまった
買った時は良かったものの、なんとなく花緒に飽きがきてしまったパターンです。
無地から柄物へ。
また、柄物から無地へ、ということもよくあります。
ここでは、無地花緒から柄花緒へすげ替えた下駄を紹介します。

どうでしょうか?
花緒を変えるだけでガラッとイメージが変わりませんか?
これだけで違う下駄のような感覚でお履き頂けます。


Case.3 花緒が先に切れてしまいそう・・・
台は良いものでまだまだ持ちそう、だけど、花緒が切れてしまいそうだというパターン。
どうしても、細身の花緒の場合切れてしまいがちです。
また、ビニールや合皮の花緒の場合、長い間箱などに仕舞っておくだけでボロボロと崩れてしまうこともあります。
こういう時も花緒をすげ替えればまだまだ履くことができます。

これなら台が履けなくなるまで履けますね!
花緒がダメなら花緒を替えて。
また、台がダメなら台を替えて。
少しでも無駄が生まれないような工夫ができるのが日本物の特徴だと思います。
自分の履物を心行くまで堪能して頂ければ、履物屋としてこんな嬉しいことはありません。
Case.4 花緒がキツくて痛いor緩すぎて履けない
親からのお下がりや昔履いていた草履など。
時間が経つ事で詰まってキツくなってしまう鼻緒だったり。
足の大きさが違う人からもらった履物など。
自分の足に花緒が合わずにキツい・緩いということがあります。
この場合も花緒の調節が可能です。
自由に足に合わせる事ができますので、一度お持ちください。
Case.5 花緒を生かして台を新しくする
お気に入りの花緒なんだけど、長く履いていたので台がボロボロになってしまったパターン。
こういう場合は花緒だけを生かし新しい台にすげ替えれば、またお気に入りの一足として蘇ります。
台のみの購入になりますので、費用もお安くできます。
料金と時間
すげ代として1,000円頂きます。
すげ替えの場合花緒も買っていただく事になりますので、
花緒代+すげ代(1,000円)=支払い代金
となります。
※調節のみの場合はすげ代のみ頂きます。
当店の花緒の在庫については下記花緒ページよりご覧ください。
時間については5~10分前後ですげ替え・調節が可能です。
足に合わせて頂くため、出来ればお履きになる方がお持ちください。
※他店でお買いになった商品でもすげ替え・調節は可能です。
注意
全ての下駄・雪駄・草履の花緒がすげ替えられる、と言いたい所ですが。
残念ながら、最近は花緒が糊付けの物が多く、職人の手が入っていないものが多くあります。
そういった履物の場合、花緒のすげ替えは出来ませんのでご注意ください。
また、古い花緒・草履の場合取り外す際に切れてしまう場合もあります。
その恐れがある場合、了解を得てからすげ替える、もしくはすげ替えを請けかねますので予めご了承ください。